心と体の関係

心と身体の不思議な関係

 

先日、暇つぶしに雑誌を読んでいたら「身体はワンダーワールド(驚異の世界)」というキャッチコピーを耳にしました。

 

そこに書いてあったことを要約すると、「人生良くなるかは気持ちの持ちよう一つでどうにでもなる」というものでした。

 

私は医者でなければDAIGOのようなメンタリスト(?)でもないので難しい話は分かりません。

 

しかし、「病は気から」という言葉にもあるように、心と体の調子は深く関係していると強く思います。もちろんこの際に睡眠の量や質も重要なポイントだと思っています。

 

このエントリーでは心と体の奇妙な関わり合いについて、私が実際に体験した出来事をご紹介します。

 

 

悲しみとともに、身体が軽くなっていった瞬間

 

自分の知り合いのYさんは昔から「自己主張をすることが苦手」ということで悩んでいました。

 

現在の職場では、それが理由で対人関係のトラブルを起こしてしまい、連日連夜不眠の問題に悩まされるように。しまいには退職すら考えるようになったそうです。

 

ストレスに悩むサラリーマン

 

毎日、寝ても疲れが取れず何もやる気が起こらない状態が続き、肩や首の辺りがガチガチに張ってしまい、たびたびマッサージを受けて何とかしのいでいました。

 

Yさんは、カウンセラーと対話しながら、「相手に自分の言ったことを否定されるのが怖い」と思っている自分の気持ちに気がついたそうです。

 

言おうとすると怖くなり、言いたいことを我慢していることに気がついたのです。

 

幼い頃からずっとそうだったことを思い出し、無性に悲しくなり、胸が苦しく、鎖骨の辺りがギュッと痛くなりました。次にどうしようもない悲しみが襲ってきてこらえることができない大きな悲しみのエネルギーでいっぱいでした。

 

5分間程泣いたあと、突然悲しみがどこかへ行ってしまったそうです。

 

やがて、何かをやり遂げた充実感が訪れていました。「よくこれまで頑張ってきた」という思いがわきあがり、今度は、自分自身に対する満足感で、うれし涙があふれ出てとても幸福な気持ちになっていたというから驚きです。

 

そのあとに職場でのトラブルを思い起こしてみると、何が問題だったのかがわからないほど、自分自身の気持ちが前向きに変化していったそうです。

 

さらに、いくらマッサージを受けても良くならなかった肩や首のハリがすっかりなくなり、身体が嘘のように軽く、とてもゆったりとリラックスした感覚を味わっていました。

 

そして不眠の問題も気付いた頃には消えていたのです。

 

ストレスから解放された男性

 

感情と感覚がリンクする

 

何が起こったのでしょうか?

 

Yさんは身体の症状を改善するために、カウンセリングを受けたのではありません。

 

心の悩みを話しているときに、痛みという身体の感覚が生まれ、その感覚が感情に変化し、悲しみとなって表現されたという言い方ができるかもしれません。

 

肩や首の辺りの身体的なコリやハリという症状が、深い悲しみそのものだったのです。

 

 

実はこのようなことは、心理カウンセリングの現場ではしばしば起こっているといわれています。

 

それは痛みなどの身体症状が感情の抑圧によって起こる場合があると考えられているためです。

 

心が傷つく体験をすると、本人には我慢しているつもりがなくても、無意識に心の奥底に感情を抑え込むようになってしまうことがあります。その感情と身体症状は密接なつながりがあるような振る舞いを見せます。

 

押さえ込んでいる感情に気づき、それを表現し、放出するとことができると、文字どおり苦痛はなくなり、心も身体も同時に楽になっていく、というわけですね。

 

トランスパーソナル体験

 

私が、何故このように考えるようになったのかをお話しします。

 

社会人なりたての頑張り屋でバリバリ仕事をしていた頃、「自分が、無力で仕事を続けることができない」という不安に駆られ、どうしようもなくなり休職したことがありました。

 

その状態を救ってくれたのは、一人のカイロプラクティックの先生でした。

 

『肩や首あたりの筋肉が緊張しすぎているとチョッとしたことで不安がつのるものだから』と、筋肉をほぐす治療をしてくれました。すると、一瞬ですが、あれほど強かった不安があっという間に消滅したのです。その体験は衝撃的でした。

 

この体験が私のその後の人生を大きく変えました。

 

 

心と身体のつながりに興味を持ち、そこにどんな関係があるのか探るため、カイロプラクティックを手始めに、身体と心について自分なりに調べるようになりました。

 

多くの臨床の本を読み漁ると同時に、心身医学や心理学の本を読みあさり、セミナーやワークショップにも参加しました。

 

 

その中でも最近注目されているトランスパーソナル心理学、気功やヒーリング、ヨガ、座禅、瞑想というジャンルに学ぶべきことが多くありました。

 

※この中でも特に瞑想などについては近年注目され始めてネット上でも見る機会が増えましたね。

 

 

 

トランスパーソナルという言葉は耳慣れないかもしれませんが、冒頭の例でいうと、Yさんは「苦しんでいるときの感覚」と、感情を開放したあとの「ゆったりとリラックスできた感覚」では、別人になったような差を感じ取りました。

 

その瞬間、自分の世界が自分を超えて広がったように感じていたでしょう。ある意味ではトランスパーソナル体験ということができるのです。

 

学びと経験の中で、私がたどり着いた答えは、「心が身体の症状や感覚を作り出している可能性がある」というものでした。身体の状態は心の現われそのもの、と捉えることができる考え方です。

 

この考え方では、どのような身体の感覚や症状でもその裏側には、隠された意味があるということになります。ちょっと常識を超えた考え方ですよね。

 

この常識を超えた、ちょっとトランスパーソナルな体験ができるエクササイズを紹介しましょう。

 

心と身体のリラックス法、ストレス対処法としても、とても効果があるので、是非、試してください。

 

エクササイズ

瞑想をする女性

 

準備

途中で中断することがない環境、場所、時間を選びましょう。 楽な姿勢で椅子に座るか、床に仰向けに横になり、目を閉じます。

 

呼吸する身体を感じる

息を吐くことに意識を向けます。鼻からでも、口からでも構いません。少し長めに、息を吐いてみましょう。

 

息を吸うときは、ごく軽く、スッと吐いた分の空気が入ってくるような感じで。少し長めに、息を吐きます。これを繰り返します。

 

繰り返しながら、空気の流れ、空気の温度、自分の身体の動きや感覚を観察してみましょう。

 

首や肩、胸やお腹の動きを内側から感じるままに観察します。言葉で説明したり、理解する必要はありません。

 

自然体の自分を第三者視点で他人のように観察します。この作業を数分(私は大体3分〜5分くらい)続けたら、大きく深呼吸をして、時間をかけて目を開けます。

 

あるがままの身体を感じる

呼吸は自然に起こるままにしていきます。

 

少しの間、呼吸とともに身体の動きや感覚を感じ、落ち着いてきたら、全身の力を抜いてみましょう。

 

自分の身体に委ねる、任せきってしまおうという気持ちになり、身体の内側に焦点をあわせて、その体験を観察します。

 

起こることはどんなことでも、まず、そこにあることを認めていきます。

 

何か身体に感じる感覚があったら、どんな感覚でも、それをそのまま感じ続けます。何かが見えていたら、それがどんなものでも、ただ見続けてみます。

 

何かが聞こえているならば、それをただ聞き続けます。変化したら、そのままそれについていきます。

 

ただ、あるがまま、おこるままに身体に起きている体験を観察しつづけます。

 

現象を理解しようとか、判断しようとする必要はなく、ただ、ただ、自分自身に起きていることを体験し続けます。

 

 

途中で頭の中にモヤモヤと思考が走ることがありますが、無理に思考を取り払おうとする必要はありません。人間静かな状態でいれば頭の中を考え事が駆け巡るのは自然なことです。

 

考えごとをしていることに気づいて「このエクササイズの間は、考えなくていい」と思うようにします。そして、身体に起きていることに意識を戻して、観察し続けます。

 

10分くらい続けてみましょう。

 

終わるときは、ゆっくり時間をかけて、深呼吸を3〜4回繰り返して目を開けます。

 

 

 

どんな経験感じでしょうか?

 

 

終わった後に、不思議とすっきりリラックスしたのではないかと思います。

 

どんなことでもやらないことには始まりません。興味を持った人はぜひ手のあいた暇な時間などにやってみてくださいね。

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